GREATこそだてBlog

発達障害グレーゾーンの子への教育

じっくり、コトコト 「漢字の学習」は 量より質です。【漢字の教育法⑤】

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こんにちは「星(ほし)パパ」デス。

今日も楽しく、分かりやすく「発達障害」「グレーゾーン」について学んでいきマショウ。

色々な知識やマインドを得ることで、子供との触れ合いの時間が

  • グレーな時間】→GREATな時間
  • 灰色な気持ち】→Highな気持ち

に変わりマス。

今日の話題はこちら

「漢字の学習」デス。

 

 

前回までのまとめ

「ひたすら反復して書く」ことで漢字を覚えることができない子に向けて、提案されたのは「漢字の分解」でした。

 

例えば「場」ならば

「土」「日」「一」「ノ」「刀」「ノ」

 のようにし、

 

「ど」「にち」「いち」「の」「かたな」「の」

 

と分解するのです。

 また、、より効果を上げるために

  • 音声にする
  • 分解した文字で例文を作る

例ならば…「土」「日」に「一」つ「の」「刀」「ノ」、「場」所 のようにするということです。

これらは、「覚える」過程で、脳の別の領域を使用することで「記憶の定着」をより強くする目的がありました。

 

漢字の分解注意点

時間を書けてじっくりと行おう

この漢字の分解ですが、教える側(大人)も覚える側(子供)も覚えて置かなければならないポイントがあります。

それは、一つの漢字を覚えるにあたって、「量」より「質」を大事にすることです。

「ひたすら書く(反復する)」覚え方は、「量」を増やすことで、記憶させるという考え方です

一方で、この「漢字分解」では、一文字あたりの「質」を大切にします。

つまり、一文字あたりにかかる時間は増えるのです。

 

放課後、漢字の勉強を行うとして、早く遊びたい子は「さっさと終わらせようとする

」ことがあります。

分解を行うより、ノートにどんどん書くほうが「早い」ことは明白です。

しかし、これは「漢字の学習を終わらせる」ことが目的になっており「覚える」ことから離れてしまっています。

かと言って、一日に10文字も「分解」して、短文を作っていたら結構な時間がかかります。

これでは、モチベーションが保たず、結果「やっているだけ(記憶に残らない)」ということになりかねません。

great-kosodate.hatenadiary.com

 

このあたりの「学習時間」と「モチベーションのキープ」のバランスが大切です。

ゆっくり時間をかける学習方法であることは意識しつつ、学習の計画を話し合ってコツコツと毎日行うほうがいいと思います。

 

「学習準備」の目安

さて、この漢字の分解ですが、いわゆる「学習曲線」的に効果を与えます。

https://images.pyq.jp/programming_first/understand_line.png

画像引用:プログラミング学習について — Pythonオンライン学習サービス PyQ(パイキュー)ドキュメント

 

簡単に解説します。

日々、学習内容はどんどん増えていきます。(青い線)

それに対して同じように、学習時間に比例して理解が増すかというとそうではありません。

はじめはあまり「理解度」は伸びませんが、継続するうちにあるタイミングで「一気に理解度が増す」ということです(赤い線)

 

いきなり効果がものすごく出るわけではありませんが、ある点でいっきに花開くということですね。

 

さて、「漢字の分解」で、この「ある点」が訪れるの、「覚えた漢字が増えたとき」です。

「漢字」を覚えれば覚えるほど、「分解」で使える材料が増えますよね。

冒頭の「場」でも

「土」「日」「刀」のような漢字を使用しました。

これらの文字を知らなかったら、「土」は「十」「一」にしないといけないかもしれませんし、「+(たす)」「よこぼう」だったかもしれません。

しかし「『土』は『ど(つち)』だ」と知っていれば、分解する回数を少なく、シンプルにすることができるのです。

 

「覚えた(分かる)漢字」が増えれば触れるほど、理解度や「漢字の分解」の効果は増し、いっきに覚えることができる漢字は増えます(ある点の訪れ)

 

小学校では、約1100字近く学習するのですが、実は3年生までの漢字をすべて覚えたのであれば、残りの文字は、分解のときに「見たことある(覚えた)字」になるとのこと。

つまり、3年生までの漢字の学習が重要で、「ある点」の訪れになる可能性が高いということですね。

 

 

漢字の分解のまとめ

いかがだったでしょうか。

漢字という文化は素晴らしいのですが、「ひたすら書く」という根性論にもにた学習の方法から「漢字嫌い」を作ってしまいやすいのも事実。

そこで「漢字の分解」という、脳科学的に記憶しやすい方法でのアプローチで学ぼうという提案でした。

親子で一緒に、「ここは名前にある『太』だよね」とか「キメツの『鬼』じゃん」とか分解するのも楽しいですよ