GREATこそだてBlog

発達障害グレーゾーンの子への教育

氷山モデル② 同じ 「着席できない子』 でも 原因が違う!! 目に見えない問題を探し出せ

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こんにちは「星(ほし)パパ」デス。

今日も楽しく、分かりやすく「発達障害」「グレーゾーン」について学んでいきマショウ。

色々な知識やマインドを得ることで、子供との触れ合いの時間が

  • グレーな時間】→GREATな時間
  • 灰色な気持ち】→Highな気持ち

に変わりマス。

今日の話題はこちら

「氷山(ひょうざん)モデル」の続きデス。

前回の続きになりマスので、まずはこちらからどうぞ。

great-kosodate.hatenadiary.com

 

 

「直してほしい行動」の捉えなおし

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前回、「問題」に見えるのは、「氷山の一角」であり、その裏(下)には、真の問題が残っていることを解説しマシタ。

そのことに気付かずに過ごしていると、いつかは氷山にぶつかり、沈没してしまうという話デシタね。

 

パッと目につく「直してほしい行動」だけに目を向けるのではなく、背景の問題にもめをむけマショウ。

 

では、具体的な問題を例に考えてみマショウ!

 

例えば「うろうろしてしまう」にはどんな黒幕が…

大人側のマインド

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学校や、法事など大事な場面で子どもが「ウロウロ」

注意しても、やめてくれない、またはやめてもまたすぐウロウロ…

 

ウロウロの実の能力者かよ

 

これは確かに「困り」マスね。

しかし、思い出してほしいのですが、この問題・課題はその下により大きな「発達課題」があるのデス。 

つまり、それをなんとかしないと、解決には至りマセン。

 

さあ見てみよう、どんな氷山が隠れているのか…

ここで紹介するのはあくまで一例デスが、こんな課題が予想されマス。

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うろうろするのは、「集中力がないから」ではなく、「多くの人よりも体の中がソワソワムズムズする感覚が強い」から

という可能性がありマス。

 

これは、脳が処理する体の感覚の話デス。

気持ちとか、態度とかそういう問題ではないのデス。

 

どうして多くの人よりも、そんな感覚が強くなってしまうのか?

それは、「【自分の体がそこにある】と分かる感覚」が未発達で、動くことで筋肉の動きから脳が「あ、僕の体ちゃんとある」と確認している可能性がありマス。

 

ピンと来ないかもしれマセンので一例を。

部分麻酔をしたり、正座しすぎてしびれたりで体の感覚がないと、すっごく気になりマスよね。

そして、普段よりも過剰にその部分に触れたり、叩いたりしマセンか?

人間は、【自分の体がそこにある】と分かる感覚が普段ONになっているから、安心して過ごせマス。

 

つまり、その感覚が弱いと無意識的に脳がその状況を打破しようと体を動かすんデスね。

詳しくはまた別途記事にしますが、このような【ぼんやりとした体】は、体の感覚を上手く発達させられていないから起きていマス。

 

身体がそんな状態なのに「なんでやめないの!」といわれても、子供も「知らんがな、脳がそうしとんのや」って感じデスよ。

 

つまり、この「脳が原因の【ぼんやりとした体】問題」を解決し(倒さ)ないと「ウロウロしてしまう」問題は解決しないのデスね。

 

気を付けて!「ウロウロの罠」は仕込まれている

なるほど、そう考えると「どんなときも子供を叱って直す」というのは、あまり利口な手段ではない…(沈没が控えている)と思えそうデスね。

 

じゃあ、そこまでわかったので、目の前の「ウロウロしちゃう」子どもは、すべて同じ【ぼんやりとした体】が原因か…といわれたらそうでもないんデスね。

 

これが「氷山の一角しか見えていない」ことによる第二の罠です。

 

氷山の下は人によって形が違う

登場人物別にみましょう

先ほどの氷山モデルを例にしましょう。

身体感覚の未発達(【ぼんやりとした体】である状態)のルフィ君。

彼は、身体感覚を高める修業で、「ウロウロ」はなくなるかもしれません。

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しかし、そこに同じように「ウロウロする」サンジ君が。

彼は別段【ぼんやりとした体】ではなさそう(現実では、簡単に分かりませんが、例のお話なので…)

「目につく課題」は同じなのに、どうやら別の理由がありそうです。

 

氷山の別の形①

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上の図を見てくだサイ。

サンジ君はどうやら「気になるもの」があると、体が衝動的に動いてしまうようデス。

これも本人の態度でなく、

眼(鼻、耳…)から飛び込んでくる視覚(嗅覚・聴覚)が、人よりも余分に感じ取れてしまうから。

過剰に反応してしまった結果、「惹きつけられる(または、逃げる)」ように脳が体に命令を出しているのデス。

 

同じ「ウロウロ」でも、まったく理由が異なることが分かります…

 

氷山の別の形②

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 さらにこんな例もありマス。

これまでの「感覚」の話とはさらに違って「コミュニケーション」を間違って学んでいる例。

「かまってもらうためにはなりふり構わない」というやつデス。

こんなパターンなら、「叱る」ことは「ウロウロ」を促進させてしまいマス。

 

これは、人にかまってもらう(相手をしてもらう)にはどうすればよいのか正しい方法を学んだり、社会性について発達したりの必要性がありマス。

 

形が違えばアプローチは変わる

いかがデショウか。

氷山モデルを考えることで、同じような問題でも隠れている「大きな問題(真の敵)」は違うことがあると分かりマシタ。

問題が違えば、対処も変わります。

 

  • 氷山を砕いて進むのがいいのか
  • 華麗によけるのが良いのか
  • 致命傷にはならないから、あえてそのまま進むのか

 

教育で言う所のアプローチが変わりマス。

具体的な方法はまた見ていきマショウ。

 

次回、氷山モデル最終編デス。

よろしくお願いいたしマス。

 

こちらのサポートブックは非常におすすめです。