GREATこそだてBlog

発達障害グレーゾーンの子への教育

やる気を出せ!でなければ漢字を覚えられない…でもどうやって?【漢字の教育法③】

f:id:sorosoro40:20210521070632p:plain

こんにちは「星(ほし)パパ」デス。

今日も楽しく、分かりやすく「発達障害」「グレーゾーン」について学んでいきマショウ。

色々な知識やマインドを得ることで、子供との触れ合いの時間が

  • グレーな時間】→GREATな時間
  • 灰色な気持ち】→Highな気持ち

に変わりマス。

今日の話題はこちら

「漢字の学習」デス。

 

4〜5回に分けて話しマス。3回めデスね 

さて、今回は「意欲」つまり「やる気」の話です。

 

 

 

 

前回までのまとめ

これまで、「漢字の学習」について、

 

⚫「漢字の構成」が分からないとそもそも「漢字が分からない」状況になってしまう

⚫漢字を書くとき、頭の中で「再構成」できないとズレや間違いが起きて、正しく漢字が書けないことになってしまう。



という課題の可能性について見てきました。

これらは同時に起きることも、どちらかだけが起きることもありますね。

 

great-kosodate.hatenadiary.com

great-kosodate.hatenadiary.com

 

 

それぞれ「インプット時」「アウトプット時」の課題である。ともいえるかもしれません。



漢字を反復して書くことは有効か

さて、古今東西漢字の指導の基本は「繰り返し」です。

しかし、これまで上げた2つの課題の前ではこの「繰り返し」は機能しにくくなります。

「たくさん練習すれば、解決する」ものではない以上、これらの課題を有する子は別の解決方法を用意しましょう。

その話は次回でお話します。

 

ところで、じゃあこれらの課題を持っていない子には「反復」は有効かという話になります。

 

それに対する回答は

 

⚫基本的には有効

⚫ただし条件を満たしていること

 

ということになります。



「漢字を繰り返し反復する」勉強が有効になる条件とは…

結論から言うと、それが「意欲」「やる気」です。

 

これは言葉の上の「やる気」というより「脳が意欲を持って(漢字を覚えようとして)動いている」ということです。

人間の記憶能力には限界があります。

 

例えば、円周率を覚えろ!と言われてもそこまでたくさんの桁数を覚えることってむずかしいですよね。

しかし、10桁暗記できたら1000円、20桁暗記できたら10000円…のようにご褒美があったらどうでしょう?

 

必死になって脳は「記憶」しようとするのではないでしょうか。

 

実は「反復して書かせる」のような単純作業では、脳は「記憶」の機能を働かせようとしません。

繰り返すことに、脳の機能をいちいち使っていたら、脳は疲労してしまうので、無意識で作業を繰り返せるようにスイッチを切り替えてしまうんですね。

つまり、反復の回数を単純に増やせば増やすほど「無意識で漢字を繰り返す時間」は増え、漢字書き取りマシーンのようになってしまいます。

 

これじゃあ、意味がありません。

 

某CMであったような「やる気スイッチ」をいれて、漢字の学習に当たらない「記憶する」ことはうまくいかないということです。



やる気を引き出すためには…

子供に求めすぎていませんか?

もはや、漢字の学習に限った話ではないのですが、「やる気(意欲)」がない状況なのに親がむりやり学習させることはあまり意味がありません。

 

「いやいや。。。嫌なことだって、やらないと」

「やるべきことを、やるこになってほしいので」

 

なんて声が聞こえてきそうです。

それはその通りなんですが、

 

「親が無理やり学習させる」ことで身につけたいのは「やるべきことはやる力」ですか?

 

「学習成果を上げる(漢字を覚える/けいさんができる)」ではないのでしょうか?



一つの機会にどっちも身につけてほしい!というのはちょっと求め過ぎかもしれません。

 

いま、お子さんにつけてほしい力はどちらでしょうか。

それによって掛ける言葉も、頑張りポイントも変わりそうです。



やる気の出し方

細かくお話すると、それだけで本が一冊書けてしまうので、簡単に。

人間がやる気を出すのには「報酬」が必須です。

この報酬は「外(他の人)」から与えられる場合と、「内(自分自身)」で生み出す場合とあります。

だいたいこんな感じです。



外:給料、ご褒美、褒め言葉

 

内:目標達成の快感、あの子に好かれたいという気持ち、プライド(自己肯定感)



「内側からの報酬」のほうが強く、長くやる気を出してくれます。

しかし、この「内側からの報酬」はいきなり生み出されることは稀で、まずは「外側からの報酬」で、やる気を出すことが大切です。

 

そして、人間は「報酬がもらえる瞬間」よりも「報酬がもらえそうを分かったとき」のほうがモチベーションが高まるということが分かっています。

なので、細かい「外側からの報酬」を数ステップに分けて与えることが大事です。

 

特にADHDの子は、意欲が長続きしない特性があります。本人のせいではありません。脳がそういうふうにできてしまっています。

なので、報酬がもらえるまでのスパンを短くする(細かく褒美を与える)事が大事ですね。

 

余談ですが、子供が「うんこ漢字ドリル」をどんどんすすめるのは「うんこに関連する面白い文が読める」という報酬がどんどん与えられるからです。


 

今回のまとめ

いかがだったでしょうか。

今回は「意欲/やる気のない漢字の反復はあまり意味がない」ことについてと、簡単な「やる気の出し方」について書きました。

 

次回は、いよいよ漢字の具体的な指導方法について書こうと思います。

漢字が苦手な子でも進んで学んでくれるようになります。